永久バーコーダについて


 

■ 永久バーコーダーの目的

永久バーコーダーは、分析工程で使用する器具などを正確かつ効率的に管理するための仕組みです。

主な目的は以下のとおりです。

・器具ごとに一意のID を発行し、QRコードで管理できる

器具を個別に識別できるため、取り違い防止・履歴管理に役立ちます。

・器具の種類、分析工程ごとに、格納する情報の項目(枠)をユーザー側で自由に設定できる

器具が持つ特性や計測値(空重量、試料の希釈率など)を、システム上で統一的に管理できます。

・試料情報を持つバーコードと紐づけることで、器具IDが試料IDとして機能する

器具と試料の関係を明確にでき、器具ごとに手動で試料管理をする必要がなくなります。

・分析野帳・シーケンチャーで、永久バーコードに格納された情報を引用できる

分析時の情報入力が省力化され、作業の正確性が向上します。

 

■ 永久バーコーダーの機能

永久バーコーダーが提供する機能と活用例は次のとおりです。

●試料用バーコードとの紐づけ

永久バーコードは、以下の3 種の工程ラベルと紐づけることができます。

・サンプルラベル(試料ラベル、採取・容器ラベル)

・スプリットラベル

・野帳工程ラベル

 

●分析工程で得たデータを格納

分取量や重量、その他の工程情報など、分析作業で得られたデータを永久バーコードに保存できます。

保存したデータは工程の追跡や照合に活用できます。

●帳票への出力

永久バーコードに保存した情報は、タグ機能を使って各種帳票へ自動出力できます。

手入力が減り、帳票作成の精度と効率が向上します。

●シーケンチャーとの連携

永久バーコードを読み込んでシーケンスを作成できます。

シーケンス上の列に、永久バーコードに格納されたデータを表示することも可能です。

工程データの自動展開により、手作業によるミスを大幅に減らせます。

●容器の移し替え時の管理

分析工程の途中で容器を変更する場合、永久詳細ラベルを発行することで、試料の取り違いを防ぎ、確実なトレーサビリティを確保できます。

●永久リンク引継ぎ

分析工程が変わる場合でも、永久リンク引継ぎ機能により、元の永久バーコードが持つ情報を、新しい永久バーコードへ引き継ぐ ことができます。

分析工程変更時の情報管理がスムーズになります。

 

▼永久バーコーダーの利用例(含水率や蒸発残留物など)

■重量法(含水率・蒸発残留物)における永久バーコーダーを活用した器具管理と分析工程の流れ

1. 器具の空質量(空重量)を登録

蒸発皿などの器具に貼付された永久バーコード(QRコード)をスキャンし、器具ごとの空質量をシステムに登録します。

登録された情報は器具IDに紐づき、自動で呼び出すことができます。

2. 試料容器と器具を紐づけ、分取量を登録

蒸発皿のQRコードと分析試料のQRコードを読み取り、容器と試料を紐づけます。

この工程で分取量(試料の質量や体積など)を登録すると、その情報も器具IDに保持されます。

3. 乾燥機にセットし、乾燥後の質量を計測

試料を分取した器具を乾燥機にセットし、乾燥処理を行います。

乾燥完了後、再度蒸発皿のQRコードを読み取って乾燥後の質量をシステムに登録します。

4. 分析野帳へ自動反映

システムに登録した「空質量」「試料量」「乾燥後質量」などの情報は、LIMS注文試料番号に紐づいた分析野帳に自動反映されます。

 

■この仕組みの効果

・蒸発皿の空質量をシステムで管理

・空質量の呼び出し

・器具と試料の紐づけをバーコードで一貫管理することで、取り違いを防止

・重量や分取量などの数値を自動取得でき、記録ミス・転記作業を削減

・過去の測定履歴も器具IDで追跡でき、高いトレーサビリティを確保

・分析野帳・帳票へ自動連携でき、記録作業の効率化と品質向上 に貢献

 ▼永久バーコーダー作業フロー

以下は、永久バーコーダーを使用した作業フローの一例を示す図です。




標準業務フロー・機能紹介