■ シーケンチャーの目的
シーケンチャーは、機器分析におけるシーケンス作成を自動化し、分析準備にかかる作業時間とヒューマンエラーを削減することを目的とした支援ツールです。
試料情報や分析条件をシステムから直接読み込み、自動で並び順、標準液、空試験、差し込み試料などを配置できるため、Excelや紙によるリスト作成・並べ替え作業を大幅に削減できます。
また、分析工程管理ツールとしても活用でき、「正確性」「効率性」「再現性」を兼ね備えた分析業務の標準化と品質向上を実現します。
■ シーケンチャーの主な機能
●試料情報の引用
読み込んだIDから、IDに紐づく試料情報を自動取得し、シーケンスに反映します。
●分析条件の登録
標準液・空試験・試料・差し込み試料などの配置条件や並び順ルールをあらかじめ設定できます。
●データチェック
試料情報や配置内容に不整合がある場合、警告やエラーチェックで事前に検知できます。
●データ演算
分取量、濃度、希釈倍率など、登録データを利用した計算・変換を自動で行います。
●工程ラベルの発行
工程管理や現場作業向けに、試料や機器と紐づくラベルを発行できます。
●インポート用データ出力
作成したシーケンスを、分析機器のインポート形式(CSV・EXCEL 等)に合わせて出力できます。
■シーケンチャー導入による主なメリット
●作業時間削減
手作業による並べ替え・コピー作業が不要になり、シーケンス作成時間を大幅に短縮。
●ヒューマンエラー防止
試料の並び順・標準液・空試験・差し込み試料の設定ミスを自動判定により防止。
●情報の一貫性
試料情報をバーコードから自動取得するため、LIMS・分析野帳・帳票と自動連携できる。
●再現性の確保
同じ条件で何度でも同じシーケンスが再現でき、業務の属人化を防止できる。
●分析品質の向上
機器情報・試料情報・分析条件が紐づくため、ISO17025 に求められる工程トレーサビリティにも対応。
▼一般的な機器分析手順 と「シーケンチャー」導入後の手順の比較図
一般的な方法では、作業リストに従って検体を探し、並べ、順番どおりに配置されているかを確認しながら作業を進める必要があります。
誤報告を防ぐために、リストとの突合せやダブルチェックは欠かせず、どうしても省くことができない工程です。
しかし、この作業は時間がかかるだけでなく、人が目視や手入力で行う以上、ヒューマンエラーの発生は避けられません。
一般的に、ヒューマンエラーの発生率は「1000回の作業で約3回(0.3%)」と言われており、意識や注意力で完全に防ぐことは困難です。
LDS環境Solutionでは、作業リストに依存した突合せや確認作業を行うのではなく、
「今手にしている検体(=正しい情報)」を基に自動的にシーケンスを構成する仕組みを採用しています。
これにより、
「作業リストの作成・管理」
「データとの突合せ」
「ダブルチェック」
「手入力」
といった、本来は価値を生まない作業を省略しながら、正確性と作業品質の両方を高めることができます。
株式会社ラボダストリーサポート
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