スプリット


LDS環境Solutionでは、目的に応じて以下の3種類のスプリットが用意されています。

 

1. 容器スプリット

採取時に使用する容器の種類・本数・必要量を自動で管理します。同一地点で複数の分析項目が必要な場合の容器振り分けなどに使用します。

 

2. サブスプリット

土壌溶出試験(46号・19号試験など)で発生する溶出液の作製必要量を自動で管理します。採取試料から分析用検体を調製するための細分化に使用します。

 

3. 分析スプリット

分析項目ごと(分析室・分析部署ごと)に必要な容器と必要量を自動計算し、どの担当者(部屋)にどれだけの試料が必要かを自動で管理します。

 

スプリットのマスタ設定については、「分析管理関連ースプリットマスタ」のページをご確認ください。 


容器スプリット

容器スプリットの利用方法は、以下の手順で行います。

【操作方法】

1. 容器スプリットを実行する

分析項目設定画面で各試料に分析項目を設定したら、[容器一括作成(容器スプリット)]ボタンをクリックします。設定した分析項目の内容に応じて、採取容器が自動で登録されます。

 

【設定例】

以下の分析項目が設定されている場合の容器設定例です。

 

試料番号001の分析項目:pH

試料番号002の分析項目:pH、COD

試料番号003の分析項目:SS、金属類、VOC類

▼LIMS注文登録ー容器画面

試料番号001の容器設定

試料番号001の分析項目:pH
水素イオン濃度(pH)の分析に必要な100 mLが「必要量」として自動で計算され、採取容器の種類も自動で設定されます。

試料番号002の容器設定

試料番号002の分析項目:pH、COD
水素イオン濃度(pH)および化学的酸素要求量(COD)の分析に必要な300 mLが「必要量」として自動で計算され、採取容器の種類も自動で設定されます。

試料番号003の容器設定

試料番号003の分析項目:SS、金属類、VOC類
浮遊物質量(SS)・金属類・VOC類の分析に必要な量および採取容器の種類と本数が自動で設定されます。

 

▼容器を管理する容器ラベルの例 ※各採取容器の固定方法も記載されています

ラベル発行については、「分析管理ーラベル発行」のページをご確認ください。

〔補足〕

「必要量」あくまで、例になります。マスタで変更可能です。

設定方法は、「分析管理関連ースプリットマスタ」のページをご確認ください。

 

【手動での容器設定】

容器の設定は手動でも行えます。

▼手動での容器設定

【手順】

1. [編集ロック解除]ボタンをクリックし、編集可能状態にします。ステータスが「入力完了」だった場合、

「入力中」に戻ります。

2. [✚容器追加(検索)]ボタンをクリックし、設定したい容器を追加します。[✚容器追加]ボタンをクリックすると、

行のみ追加され、「容器名」と「必要量」が手動で編集できます。

3. [データ保存]ボタンをクリックし、設定内容を登録します。ステータスを「入力中」に戻した場合、「入力完了」

に変更してから保存してください。




サブスプリット

サブスプリットは、主に土壌調査(環境庁告示第46号・環境省告示第19号・含有量試験など)における分析試料の作成工程で使用する機能です。

採取試料から混合・調整が不要な試料については、この処理は不要です。

 

サブスプリットの利用方法は、以下の手順で行います。

【操作方法】

以下の分析項目が設定されている場合を例に説明します。

 

▼分析項目設定例

 

【分析項目設定内容】 

試料番号 分析項目
001 溶出試験(第二種特定有害物質のみ)
002 溶出試験(環境庁告示第46号)全項目 (第一・第二・第三種特定有害物質)
003 溶出試験(第二種特定有害物質のみ) + 含有試験(環境省告示第19号)

1. 試料受付(各採取容器の受付)

各採取地点の容器をシステムに受付登録します。

 

▼ 採取試料の例

2. 採取試料を風乾・粉砕する

各地点の採取試料を風乾・粉砕します。

3. 風乾・粉砕試料を混合して分析試料を作成する

各地点の風乾・粉砕試料を混合し、検液作成用の分析試料(サブスプリット対象試料)を作成します。

4. サブスプリット画面を開く

[7 サブスプリッター]ボタンをクリックすると、スプリット作業画面が開きます。

5. サブスプリットラベルを発行する

試料ラベル(混合試料)のQRコードを検索ボックスに読み込むと、各試料の分析内容に応じた検液作成用のラベルが自動で発行されます。ラベルには作成容器・作成量・溶媒が記載されており、検液作成に必要な情報を管理できます。

・試料番号001(第二種特定有害物質のみ)

試料番号001は、溶出試験(第二種特定有害物質のみ)の分析項目が設定されているため、溶出液用ラベルが発行されます。

・試料番号002(溶出試験 環境庁告示第46号 全項目)

試料番号002は、溶出試験(環境庁告示第46号)全項目の分析項目が設定されているため、溶出液用ラベル(第二種用)・溶出液用ラベル(第三種用)・第一種用ラベル(VOC用)が発行されます。

・試料番号003(第二種特定有害物質 + 含有試験 環境省告示第19号)

試料番号003は、溶出試験(第二種特定有害物質のみ) + 含有試験(環境省告示第19号)の分析項目が設定されているため、溶出液用ラベル(第二種用)・含有試験用ラベル(風乾土・遊離シアン用)・含有試験用ラベル(金属類用)・含有試験用ラベル(六価クロム用)が発行されます。。

6. 検液を作成する(振とう・ろ過)

発行されたラベルをもとに振とう・ろ過を行い、検液を作成します。ろ過された各検液がサブスプリット試料となり、次工程(分析スプリット)の元試料として使用されます。




分析スプリット

分析スプリットは、受付試料(容器)またはサブスプリット試料をさらに細分化し、分析項目ごと(分析室・分析部署ごと)に必要な容器と必要量を自動計算して、どの担当者(部屋)にどれだけの試料が必要かを自動で管理する機能です。

 

分析スプリットの利用方法は、以下の手順で行います。

【操作方法】

前項のサブスプリット試料の例をもとに説明します。

【分析項目設定内容】 

試料番号 分析項目
001 溶出試験(第二種特定有害物質のみ)
002 溶出試験(環境庁告示第46号)全項目 (第一・第二・第三種特定有害物質)
003 溶出試験(第二種特定有害物質のみ)+ 含有試験(環境省告示第19号)

1. スプリット画面を開く

[6 スプリッター]ボタンをクリックすると、スプリット作業画面が開きます。

2. スプリットラベルを発行する

試料ラベル(容器ラベル)またはサブスプリットラベルのQRコードを検索ボックスに読み込むと、各試料の分析内容に応じた分析用ラベル(スプリットラベル)が自動で発行されます。ラベルには分取容器・必要量・分析部屋が記載されており、分析に必要な情報を管理できます。

・試料番号001(第二種特定有害物質のみ)

 

サブスプリット試料:溶出液用ラベル(第二種用)

溶出液用ラベル(第二種用)のQRコードを読み込むと、以下の分析用ラベルが発行されます。

・溶出液としての金属分析用のラベル

・溶出液としてのふっ素・シアン分析用のラベル

・溶出液としてのアルキル分析水銀用のラベル

試料番号002(溶出試験 環境庁告示第46号 全項目)

 

サブスプリット試料:溶出液用ラベル(第二種用)・溶出液用ラベル(第三種用)・第一種用ラベル(VOC用)

▼まずは、第一種用ラベル(VOC用)を読み込む

第一種用ラベル(VOC用)のQRコードを読み込むと、以下の分析用ラベルが発行されます。

・VOC分析用のラベル

〔補足〕

VOC類の検液作成を分析担当者が行う場合は、第一・第二種特定有害物質用の溶出液調製前(風乾作業前)に第一種用ラベル(VOC用)を先行して読み込むことで、試料受付後すぐに分析に着手できます。

サブスプリット試料ごとに分析スプリットへ移行できるため、検体レベルでの進捗管理が可能です。

▼次に、溶出液用ラベル(第二種用)を読み込む

溶出液用ラベル(第二種用)のQRコードを読み込むと、以下の分析用ラベルが発行されます。

・溶出液としての金属分析用のラベル

・溶出液としてのふっ素・シアン分析用のラベル

・溶出液としてのアルキル水銀分析用のラベル

▼次に、溶出液用ラベル(第三種用)を読み込む

溶出液用ラベル(第三種用)のQRコードを読み込むと、以下の分析用ラベルが発行されます。

・溶出液としての農薬類、PCB分析用のラベル

試料番号003 (溶出試験 第二種特定有害物質のみ + 含有試験 環境省告示第19号)

 

サブスプリット試料:溶出液用ラベル(第二種用)・含有試験用ラベル(風乾土・遊離シアン用)・

含有試験用ラベル(金属類用)・含有試験用ラベル(六価クロム用)

▼まずは、含有試験用ラベル(風乾土・遊離シアン用)を読み込む

含有試験用ラベル(風乾土・遊離シアン用)のQRコードを読み込むと、以下の分析用ラベルが発行されます。

・含有試験の遊離シアン分析用のラベル

〔補足〕

溶出液調製前や他の含有試験用検液調製前に含有試験用ラベル(風乾土・遊離シアン用)を先行して読み込むことで、風乾・混合後すぐに分析に着手できます。サブスプリット試料ごとに分析スプリットへ移行できるため、検体レベルでの進捗管理が可能です。

▼次に、溶出液用ラベル(第二種用)を読み込む

溶出液用ラベル(第二種用)のQRコードを読み込むと、以下の分析用ラベルが発行されます。

・溶出液としての金属分析用のラベル

・溶出液としてのふっ素・シアン分析用のラベル

・溶出液としてのアルキル水銀分析用のラベル

▼次に、含有試験用ラベル(金属類用)を読み込む

含有試験用ラベル(金属類用)のQRコードを読み込むと、以下の分析用ラベルが発行されます。

・含有試験の金属類分析用のラベル

・含有試験のふっ素分析用のラベル

 

▼次に、含有試験用ラベル(六価クロム用)を読み込む

含有試験用ラベル(六価クロム用)のQRコードを読み込むと、以下の分析用ラベルが発行されます。】

・含有試験の六価クロム分析用のラベル

3. スプリットラベルを貼る

発行されたラベルを分取した容器に貼ります。1対1で「分取→ラベル貼り」を行えるよう、作業場所のレイアウトを工夫してください。

 

⚠️まとめて貼ると、QRコード管理の利点が損なわれ、突合せ作業が発生したり、取り違いのリスクが生じます。

4. スプリット試料をデリバリーする

細分化したスプリット試料を、各担当者(各作業部屋)へ運びます


よくある質問(FAQ)

 

Q:スプリット担当者が必要になるかと思いますが、人員の余裕がない場合でもメリットはありますか?
A:
試験所の規模によりますが、たとえば水質検査では分析項目が多岐にわたり、1試料に対して複数人が関わるケースが一般的です。
そのような環境では、担当者1人あたり1日30分程度、分析試料の探索や測定後の保管といった、分析業務とは直接関係しない作業(顧客にとって付加価値のない時間)が日常的に発生しています。
スプリット担当者を設けることで、こうした非効率な作業を集約・削減でき、結果として効率とコストの両面で改善が見込まれるケースが多くあります。
ただし、効果を最大化するには試料受付業務とスプリット業務の業務設計および作業レイアウトが重要です。
導入をご検討の際は、ぜひLDSへご相談ください。


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