■分析結果承認


LDS環境Solutionでは、報告書を発行可能なステータスにするために、2段階のチェックプロセスを設けています。

これにより、データの妥当性・信頼性を確保し、品質の高い報告書(サービス)を実現します。

 

 

① 項目承認

各分析項目ごとに、個別の値や内容の妥当性を確認・承認するステップです。

結果値や基準との比較など、項目単位でのチェックを行います。

 

② 案件承認

「項目承認」がすべて完了した後に行う、LIMS注文全体を対象とした承認処理です。

整合性や全体の妥当性を確認する最終チェックとして機能します。

※「案件承認」は、その注文に含まれるすべての項目が「項目承認済み」であることが前提条件となります。

 

・柔軟な運用にも対応

一部の分析項目においては、「項目承認」が不要と判断されるケースもあります。

その場合には、「項目承認」をスキップする設定を適用することで、業務内容や検査の重要度に応じた柔軟な運用が可能です。

この2段階チェック体制により、データ精度と確認効率のバランスを保ちつつ、ミスを防ぎながら安心して報告書を発行できる仕組みを提供しています。

 

以下の動画は分析結果承認の基本操作です。

■案件承認時に起動する「案件野帳」について


案件承認処理を実行すると、「案件野帳」と呼ばれる画面が起動します。(機能自体を利用しないことも可能です。)

この「案件野帳」は、従来マニュアルで行っていた承認時の確認作業を自動化・標準化するための機能であり、

各項目のデータをもとに算出・チェック・評価を行う柔軟な仕組みを備えています。

 

 【主な活用例】

水質検査:各態物質とトータル濃度の逆転チェック

地下水検査:イオンバランスの自動計算・確認

作業環境測定:区分評価や基準との比較チェック

 

その他、条件に応じた自動判定や警告表示などにも対応可能です。

これにより、ヒューマンエラーの低減・確認作業の効率化・承認の品質向上が図れます。

「案件野帳」は、業務に合わせて内容や計算ロジックのカスタマイズも可能ですので、

貴社独自のチェックルールにも柔軟に対応できます。