LDS環境Solutionでは、報告値を正確に算出するために、「分析野帳」と呼ばれる帳票に分析時の記録を入力することを推奨しています。
分析野帳とは?
「分析野帳」とは、分析値を導く際の前処理条件、使用機器、精度確認の結果、測定値などを記録するための帳票です。報告値の根拠となる情報を明確に残すことで、信頼性の高いデータ作成が可能になります。
分析野帳が必要な理由
・記録の一元管理による業務効率化
従来、紙やExcelなどで個別に管理していた記録を、システム上で一元管理することで、探す・転記する・まとめる手間が大幅に削減されます。また、細かく作業履歴を残せるため、業務改善のためのデータ取りが可能となります。
・報告書・監査対応での信頼性向上
精度管理の内容や機器条件などの履歴が残るため、監査・トレーサビリティ・クレーム対応の際に強力な裏付け資料となります。
・分析条件の再現性
前処理条件や使用機器の情報が残ることで、再現性の担保となります。また、システムにデータが登録されることで、報告書に分析時のデータが引用可能となります。
・品質管理レベルの明確な差別化
分析値のみの登録では表面化しない、分析プロセスの品質そのものを管理することができます。これにより、顧客に対して“信頼できるデータ”を提供できる体制が整います。
以下の動画は、分析試料の分析作業の基本操作です。
LDS環境Solutionには、分析を開始する試料を効率的に見つけ出すための機能が備わっています。
「部屋別スプリット」機能
分析担当者が試料を探しに行くときによくある例
・「分析野帳」を印刷して紙をもとに試料を探す
・受付試料一覧から自分に関係のある試料をフィルターで絞る
といった方法をよく見ますが、複数項目を担当している場合は紙が何枚にもなったり、リストの準備に手間がかかるという問題があります。
そこで活用できるのが、「部屋別スプリット」機能です。
・未着手の試料
・自分が担当する分析項目のみ
に絞ったリストを瞬時に自動作成し、印刷してそのまま試料ピックアップリストとして使用可能です。
これにより、探す・絞る・並べるといった作業が不要になり、現場の作業効率が向上します。
「スプリット」機能
関連機能として、「スプリット」という機能もご用意しています。
この機能は、1つの試料を分析項目ごとに分割し、各担当者に必要な容器のみを渡すための機能です
分析担当者は「試料を探す・取りに行く」といった作業が不要となり、作業効率が大幅に向上します。
ただし、試験所の規模や処理する試料数によって導入効果が大きく異なり、また業務フローの見直しが必要になります。
機能を部分的に取り入れて、業務を改善するといった方法もあり、貴社に合わせた運用方法のご提案も可能です。
ご興味がある場合は、ぜひ一度弊社までご相談ください。
「スキップ結果」機能は、本来、分析業務を外部委託(外注)した場合に、その外注先からの分析結果をシステムに入力するための機能です。
しかしながら、デモ環境やテスト運用中においては、一つひとつの分析野帳に分析データを入力するのが手間になる場合があります。
・報告書のレイアウトや出力確認のみを行いたいとき
・実際の数値にこだわらず、帳票出力のテストをしたいとき
このようなケースでは、「スキップ結果」機能を使って、分析値の列に任意の値を入力することで、簡易的に処理を進めることが可能です。
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